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2017年冬季アニメ中盤の感想

格ゲーの対戦相手が来るまで(どうせ誰も来ない)、近頃観ている2017年冬季アニメ中盤の感想でも。

『キラキラ☆プリキュアアラモード』

女の子のかわいさは、格闘でなくても表現できる。という触れこみではじまった新シリーズ。未来の暴力ヒロイン誕生の抑止力になるかもしれないと思って観ていたが、どうにもちぐはぐ。敵のやっつけ方の条件がいまいちわからない。ライオンは猛獣だしセーフ! みたいな感じで、本日初登場のキュアジェラートがぐーぱんちで殴っていたことにちょっぴり失望した。メインターゲット層は、なんで蒼の娘だけ乱暴なの? とふしぎにおもうのではないだろうか。妖精が、積極的に仲間をみつけようと提案しないままに、勝手に増えていくのはどうなのよさ。最近になって爆発的な注目を浴びているらしい某けものアニメ(※己は未視聴)を予見していたかのように、スイーツとアニマルをレッツ・ラ・まぜまぜ! したのは慧眼。

実のところ、プリキュアはかなりすごい。何がって、今のご時勢で一年間やっているアニメなんてほとんどないこと。『ガンダムシリーズ』ですら、様子見っぽい分割二期をやっている最中だからなおさらである。長期的視点で物語を創造するのは、驚天動地の難易度。だからこそ、最序盤で軸がぶれていることに不安を隠せない。

『クズの本懐』

本懐の正体はどこにあるのだろう? その点が大きな視聴動機になっていた。なるほど。視聴者に対して、計算した上で不快感をもたらす度胸は特筆に価する。実際に嫌悪感を持ったのだからさすがである。というわけで、もうみない。思春期のこどもにとっては刺激的な内容かもしれないが、己には充分間に合っている。

『ハンドシェイカー』

中二病らしきものを全面に押し出しているが、全力ですべっているからおそろしい。己は共感を確かめにいかないので不明なのだけれど、もしもこの作品が世間でうけているとしたら、自作ラノベを書く際に方向性の転換を模索する必要がある。ライトノベルをろくに読まないのに、舞台が異世界、表紙がイラスト風、もしくは中学、高校生が主人公だからラノベ。そんな粗雑すぎる扱いをされているような空想的世界が広がっている。主人公男子がヒロインの半裸をみて、鼻血を出すという、もはや古典芸能レベルの描写がされていたことに驚きを禁じえない。あと、どう考えても発想が『ICO』のぱくり。

『リトルウィッチアカデミア』

現状、2017年冬季の最高傑作。不払い金の回収を主に喧伝しているどっかの法律事務所のネタを、ドラゴンに言わせてファンタジーの世界観にうまく融合させた脚本が秀逸。ちなみに同じことをやろうとして大失敗し、世界観をぶち壊したゲームが、『時と永遠〜トキトワ〜』である。もっとも、トキトワの場合は消費者センターであるが。

ついでに弁護すると、トキトワはただのクソゲーではない。プラチナトロフィーを解除(つまりあのクソつまらないエンディングをみるためだけに2周)した己からいわせてもらえば、親切な遊べるクソゲーという評価がふさわしい。見知らぬ土地でも、地図をすでに持っていて、さらに宝箱の位置まで表示される余計なお世話(トロフィーをとるときはありがたい仕様)がクソ。圧倒的に魔法格差なのも爽快感はあるが特大のクソ。声優に演技指導を怠り感情移入をゼロにしたこともすっごいクソ。古代祐三を起用し、戦闘BGMが無駄にかっこいいという点もまさにクソ。マカロンが不味く感じるようにした罪は重くもちろんクソ。ただでさえ極寒のネタを三度くりかえす不出来なお笑いコントもやっぱりクソ。ふむ? 結局、クソゲーなのか? いや、クソ要素があまり苦痛にならないぶん、楽しめるクソゲーである。

それはさておき、本作。採算度外視と思えてならない超絶作画も見所のひとつ。たぶん、現場のスタッフは息もたえだえ。アニメを動かしたいからオレたちは描く! という情熱が画面からあふれんばかりに伝わってくることに感動。全力全開の本気アニメがここにある。時をまきもどせるのならば、映画版とテレビ版の順序を逆にしたい。そうしたら、映画版の印象もだいぶ変わっていたであろ。

書くのにつかれた。予感は的中。特訓モードでパートナーの戦術を考えてみるか……。手札を用意しても使い道がなければ意味がない。こんちきしょう!
 
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2017.02.19 Sunday 22:45 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 

2017年冬季アニメ序盤の感想

気まぐれに2017年冬季アニメ序盤の感想1を記す。

原作のゲーム版は遊んだことがない。でも、keyのことが好きだから、アニメ版の『Rewrite』を観ている。このアニメがくせもの。シリアスとギャグのさじ加減がちぐはぐで、主人公への感情移入が難しい。なるほどわかったぞ。これは1期目でおふざけをやって、分割の2期目は真面目路線に舵を切るのだなとばかり思っていた。ところが、2期目でも平気の平左でギャグをぶちこんでくる。大胆不敵っ。んーむ。正直なところ方向性がわからない。自然と名前を憶えられるぐらいにキャラ立ちがしっかりしているし、物語の行方が気になるから終末まで付き合う。

以前に『リトルウィッチアカデミア』の映画版のことを見所皆無のつまらない作品と酷評したが、なかなかどうしてテレビアニメ版の方がおもしろい。映画よりも作画が気合入っているってどんな魔法をかけたの? すごい。最終回までこの高品質がもつのかどうかと、別の意味ではらはらどっきどき。古巣のガイナックス譲りのオマージュが所々に仕込まれていて探すのも楽しい。

『小林さんちのメイドラゴン』は、事前情報無しで観て京アニ作画と知り面食らった。京アニは自社の改竄自由の邪悪なラノベレーベルの弾がないのかしら。それはさておき、メイドが登場するのに主人公が同姓とは斬新。結局のところ中身は異性なんだけれど。さくさくとした展開は、さすがの手腕。

『ガブリールドロップアウト』の悪魔、いや天使合体はじつに見事。新種発見! よくぞ見つけだした! キャラ設定のギャップのうま味が存分に引き出されている。これは愉快な組み合わせ。続き気になります! それは別作品の名前が天使っぽい千反田の台詞だ。
 
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2017.01.16 Monday 20:35 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 

絶対にやるもんかっ

2016年12月11日に、動画サイトで『氷菓』のアニメ版が放送されていたので最終回まで観た。視聴する時間を間違えて、原作の『愚者のエンドロール』に該当する箇所を見逃したことが残念。

「ああ、やはり原作付きのアニメを観るときは、先に原作を読んで知っておくべきではないな」

と身に沁みた。原作を先に読んでいた場合に、原作原理主義者になりそうになる。原理主義者になった場合は、そもそも部室の場所が違うことにツッコミを入れなければならない。何よりも大幅な時代設定の改変は見過ごせない。原作では2000年を生きているのに、2012年に変更されている。一方でなぜかナコルルのコスプレや『バーチャロン』を遊ぶといった、時代考証するまでもないありえないシーンもあるが……。時代設定まで変えるからには、細部まで寄せてほしい。兎角、自分はアニメならではの表現にも注目したいから、せいぜい原作敬意主義者で在りたいのだ。

なんなんだ、第21話(原作『遠まわりする雛』6篇目)「手作りチョコレート事件」の不出来さは。原作から切り取るべき台詞も選べていない、そして蛇足すぎるラストシーン。完全に台無し。原作への敬意がまったく感じられない。

伊原摩耶花の気性の激しさを表現するなら「絶対にやるもんかっ」と叫んで、チョコレートをばきりと音を立てて噛み千切るところであろ。なぜこの台詞を劇中で用意しなかった。キャラを掴めていないといわざるをえない。

極めつけの原作にはない、伊原から千反田への真相明かし。いらねぇよ! 青春には、ほろ苦い味わいが必要だ。よりにもよって里志の”こだわり”を表現する回で、一から十まで全部説明するとは、無粋にもほどがある。奉太郎も言っていたじゃないか。千反田が居てはできない、里志とふたりだけでないとできない話だって。全てを解説しないから苦味が際立つということをまるで理解していない。この回を担当した脚本家は更迭処分だな。

こんな調子では第22話(最終回)の「遠まわりする雛」でも、大罪を犯すのではと心配していたら……やっぱり文系の台詞を奉太郎が口に――そこは、スタッフもバカではなかった。桜散る春風の幻影として演出された。滅多に観られんアニメならではの奇蹟的な光景だった。終わりよければ全て良しっ。

アニメ版『氷菓』もなかなかおもしろい。パーソナルスペースの狭い千反田との距離感は上手く表現できていた。推理も図解入りで創意工夫が観られた。

でも、原作小説の方がもーっとおもしろい。正体見たり。
 
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2016.12.12 Monday 22:40 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 

『終末のイゼッタ』 第10話感想 

■終末のイゼッタ 第10話 魔女の鉄槌
評価:★★★★☆


前回でばっさりと首都ランツブルックが陥落したと斬ってみせたことに1クールアニメならではの疾走感を体験。イゼッタの敵国の手に落ちたのか? 姫様の安否は? 気になることだらけの第10話。

よかった。重症ながらもイゼッタは決死隊により救出された。フィーネ様も近衛の働きで無事だった。伝説の白き魔女のクローン、ゾフィーの強大な力を前に壊滅的な打撃を受けたエイルシュタット。

絶体絶命の窮地を切り拓くには、魔女の力で対抗するほかない。魔石の半分はどこにあるんだ!? ジークが昔話を始めたことからその行方は悟った。そして、予想通りに彼から魔石がイゼッタに託された。

どうにも、脚本家の意図する深度がわからない。第9話「ゼルン回廊、燃ゆ」の事前予告で、ビアンカが「あの場所でのイゼッタの勝利は間違いないでしょう」などと言えば、結果は言わずもがな。そろそろ敗北の味も知らなければ面白みがない。予想を超える大敗北であったことには満足した。

用意周到な舞台の上で、楽しく笑い道化師を演じればいいのか? 自分が予想できる範囲内で物語が進行してしまっては、あまり上手く演じることができないのだが……。敵国の中佐が、おもちゃを取り上げられたことで無茶をやらかすことに期待。

たぶん、最終回のタイトルは「終末のイゼッタ」か「白き魔女」になると思う。
 
2016.12.10 Saturday 20:35 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 

『氷菓』

原作小説は読んでいたが、アニメは観たことがなかった。そんな米澤穂信の青春ミステリ小説『氷菓』が、動画サイトで流れていたので6話まで観た。せっかくだから今から評価する。

>動画サイト
https://abema.tv/

ちなみに『氷菓』は、とあるライトノベル新人賞の受賞作かつ、作者のデビュー作でもある。しかし、厳密にはラノベではない。一般文芸と分類されるのに充分な風格を備えている。ラノベを読んだことがない人々ほどよく口にするようなただのラノベとはわけが違うのだ。読後感すっきりの爽快感を与えてくれない、人のこころの暗闇が垣間見えるほろ苦さのある作家性は最初から示されていたといえる。

なるほど。原作者の名前が構成協力にも連ねてあるだけあって、筋がしっかり通っている。『遠まわりする雛』の刊行は、シリーズでは4作目で、内容は時系列が飛んだ後付の短編集。アニメでは『遠まわりする雛』を時系列の中に組み込み、再構築してある。実際に、1話目のBパートから早速登場する。

省エネを主義者である高校生名探偵の折木奉太郎の誕生と、千反田えるとの運命的な邂逅を描く超重要な場面が、第1話のAパートだけで済まされる大胆さにはおどろいた。千反田えるが部室に閉じ込められた謎を、主人公の奉太郎が解明する話が第1話のあらすじ。奉太郎の聡明な閃きを、スピード解決することで演出したと睨んだが、あまりに速すぎる。ここは丸ごと1話を使って、多少ゆっくりでも丁寧に描く手段もとれたはず。このアニメは1クールではないので余裕がある。アニメから古典部シリーズの世界に入った場合は、この解決速度の裏にある醍醐味についていけないのではないか。

高校生活の日常の小さな謎を解く物語が古典部シリーズ。当然、殺人事件など派手なことは起こらない。解明されてみればなんてことはない事件の数々。だからこそよりいっそう奉太郎の観察眼と推理力が際立つのだ。小説では手動で一時停止できるけれど、アニメでは推理する間もなくあっさりと謎が解明されてしまう。これでは、奉太郎の推察の余韻を味わう暇がない。

ピストルが登場するのならば、必ず劇中で使用されなければならない。

なんの小説で読んだ言葉だったかは忘れた。たぶん村上春樹の作品だったような気がする。古典部シリーズは、正攻法のミステリ小説。もちろん、ミステリの原則を踏襲しており、無駄なダミー証拠物件は出てこない。よって、ミスリードなどは滅多なことでは起こらず、結果として急げばすぐに謎の解明がされる。奉太郎の頭の回転が速いのはよく承知している。そこは、もうちょっと間を持たせ、焦らしてくれてもよかったのではと少々残念に思う。

第6話の「大罪を犯す」は、1話分を使ってじっくりと描写されていてじつによかった。アニメならではの表現法も多く観られた。原作では、大文字のアルファベットのクッキーを食べるシーンなど存在しない。……しなかったはず。すまん。記憶が曖昧だ。あえて大文字のアルファベットのクッキーを用意することで、見事に解答を演出してあった。原作を読んでいても、アニメの方から観ても、にやりと楽しめる優れたやり方といえる。

やるべきことなら手短にの折木奉太郎。大和撫子を一点だけ裏切る大きな瞳の千反田える。軽口を叩くことに長けた結論を出さないデータベースの福部里志。毒舌家だけど見た目は小学生サイズの伊原摩耶花。原作小説どおりのキャラクター像にはおおむね満足。……なのだが、摩耶花は設定を活かして、幼い声質にしてほしかった。とはいえ、一人だけ浮いていたらどことなくひんやりとした静謐な雰囲気には合わないけれど。

アニメを制作した京アニのアンテナ感知能力の高さには驚嘆の一言。近々、直木賞を受賞すること間違い無しの作家の作品に、すでに一定の人気と読者を獲得していたといえども、いち早く目をつけたのだからすごい。2016年現在、武田綾乃原作による『響け! ユーフォニアム』の2期目が放送中ではあるが、原作小説ははっきり言って完全に埋もれていた。自分が手にしたのは第4刷で、その間に初版から2年の月日を要していたといえば、どれほど隠れた名作扱いであったことが想像できるであろ。

ユーフォの舞台が京都という強い縁(※原作では主人公以外の全員が京都弁をしゃべる!)と、以前に音楽を題材にしてヒットを飛ばした実績があったとはいえ、京アニの売れ筋を見極める目は本物。文章で紡がれた音楽を映像で表現するのにうってつけだったことも功を奏した。京アニは自社製のラノベ(『中二病でも恋がしたい』など)には、一流のプロの脚本家による冷酷無慈悲な大改変をするが、さすがに他社の原作となるとそう簡単には手出しができないようだ。『氷菓』には、原作への敬意を感じ取ることができる。
 
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いまさら翼といわれても
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2016.12.04 Sunday 19:30 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 

2016年秋季アニメ中盤の感想2

気まぐれに2016年秋季アニメ中盤の感想2。

■フリップフラッパーズ 第8話 ピュアブレーカー
評価:★☆☆☆☆

原作脚本家の綾奈ゆにこは、沈没船から脱出したのか? それとも楽園を追放されたのか? 教えてくれ! どっちだ!?

自分は前者だと思う。いくら許容範囲の広い世界観とはいえ限度がある。通すべき芯はしっかりしていた。真面目にふざけるのならば、大張正己に召集願いを出せ。無意味でくだらない角度からの描写は、『フリフラ』の世界において不要ということがまるでわかっていない。ゆにこが抜けた第7話は監督自ら絵コンテを切って、脚本も担当していたからまだ希望はあった。なのに、脚本家が変わった8話ときたら……。

公式サイトを見てみると、9話も連続で脚本を担当するだとォ? 冗談はやめてくれ。隠れた名作になりうる可能性を秘めた作品のキャンバスが、どんどん黒く塗り固められていく。そんな絶望感。目と耳をふさいでミュートにしたいのはこっちだよ! 見定めたものに関しては、最終回まで付き合う主義の自分としては、がっかりなアニメになりそうな予感がしてならない。
 
■ブレイブウィッチーズ 第7話 聖なる夜に
評価:★★★★☆

「この話をやるべきは第6話ダロ!」

ウィッチーズシリーズが好きな人ほどそう叫ぶはず。まさかの超絶強力な援軍が駆けつけたとなると、そりゃあもう大盛り上がり。まさに友情出演とはこのこと。だからといって手放しでは褒められない。最後の記念撮影が気に入らないからだ。横一列で整列なんて味気ないにもほどがある。大好きな彼女の脚がさりげなく内股になっているのは可愛くてよかったけどサー。肩を並べてみんないっしょにの構図が複雑になることは承知している。でも、第501統合戦闘航空団では、これ以上はないというほどの完璧な演出で表現できていたじゃないか。ここでもまた、501JFWが築き上げた金字塔の壁を感じることになってしまう。

502JFWの隊員は、第一印象からしてそうだったけど全員の個性がおとなしすぎる。CMで流れる506JFWの面子の方が、一癖ありそうでおもしろそうだから痛し痒し。特に主人公の雁淵ひかりが、名前負けしていることが大問題。同じ立ち位置にいた宮藤もまっすぐな良い娘だったが、早々に強烈な属性を付与されて、作品独自の魅力を良い方向で引き出せていた。あまりに有名なキャッチコピー「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」のせいで放送前はイロモロ扱いされていたのを覆し、見事にひとつの世界観として確立させ、ズボンの要素を上手く取り込みつつも主人公の成長と友情が描かれていた。宮藤の存在抜きに、現代までウィッチシリーズの血脈が存在することはできなかったであろ。

ズボンのサービスが受けたことに気をよくして、意気軒昂として制作されて大失敗したのが、ご存知『ビビオペ』だ。さすが高村和宏監督。キャラデザと作画は気合が入っていて抜群に良かった。だが、こだわるところを間違っていた。シナリオが致命的にダメすぎ。今では駄作という記憶しか残っていない。

その反省点を踏まえたのか、『ブレイブウィッチーズ』ではズボン要素はかなり抑えられている。自分はそういった要素にはあまり関心がないので別に構わないが、本シリーズにおける魅力のひとつなので少々残念に思うことは確か。ここはひとつ前向きに、本作のキャッチコピー「戦いたければ、強くなれ」を全面に押し出す方向性へと舵を切ったのだと捉えよう。……としたのだけれど、戦闘シーンでもあまり躍動感がない。スケールフィギュア化されたとしたときに、「このキャラならこのポーズ!」と強く印象に残る場面が思い浮かばないのはまずい。

個人的に大好きなウィッチの親友であるニパが、登場回でストライカーユニットをぶっ壊して「ツイてないカタヤイネン」の異名を存分に発揮しているのを観るのはとても楽しい。ニパは面倒見がいいからひかりとも仲良くしてくれる。その優しさが仇になっているのがつらい。宮藤に対して、ひかりは主役を張るにはキャラ付けが足りない。お姉ちゃんが(たぶん)原隊復帰するまで、ずっと埋もれたままになってしまうのではと危惧している。序盤の段階で、ひかりに個性という名の照明を当てるべきだった。監督にはどうか彼女が輝ける空へと導いてもらいたい。
 
2016.11.29 Tuesday 23:10 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 

2016年秋季アニメ中盤 感想

2016年秋季アニメも中盤を迎えてきた。せっかくだから、視聴続行中のアニメについてのかるーい感想でも。

■終末のイゼッタ
現時点評価:★★★★★


2話でOPが初披露されたときに、「これは傑作の予感!」と肌で感じたのは間違いではなかった。『Zガンダム』のハイパーメガランチャーみたいな得物を箒代わりに乗る魔女なんて観たことがない。現時点において、2016年秋季アニメ一番の傑作。

最新第7話では、空中魚雷ボムを4個引き連れて、空を翔るエイルシュタットの白き魔女! 作戦説明で、4個の空中魚雷を全弾、敵空母の中央に命中させろと無茶振りされるイゼッタ。敵弾幕を華麗にかいくぐり、4発をちょっとずつ命中させてもわるくないが、そうはいかないところが本作のおもしろさ。

イゼッタよりも的の大きいボムなんて抱えていたら……そら見たことか! 敵に狙われて爆発したぞ! ちょ、距離が近すぎるっ。危うく連鎖爆発に巻き込まれて自爆するところだ。というか、『ティンクルスタースプライツ』だったら連爆していたな。

さらにボムのもう一発も失ってしまい、残弾は2個。その2個すら河に捨てて作戦断念……と見せかけてからの見事な回収。さすがイゼッタ! 機転が利くな! そして、最後は敵空母の弱点にボムを2発投下! 超絶弱点だから威力2倍で説得力は文句無し! 鮮やかに作戦完了! こんなに愉快痛快なアニメは、なかなかお目にかかれない。ベッドの上でごろごろ笑い転げられる。

大好きなフィーネ姫様とのきゃっきゃうふふ固い友情も描き、肝心の戦闘シーンでも、空をところ狭しと縦横無尽に駆巡るさまは疾走感にあふれている。制作スタッフの気合が随所に伝わってくる。

敵と味方の両陣営に、裏で暗躍する頭の回転の速い策略家がいるのも緊張感があって良い。6話の最後で、おばかな味方将軍のせいで、うっかりと重要機密事項を知ってしまったがゆえに、『魔女の宅急便』のトンボメガネが消される前のセリフも二重の意味がかかっていて、思わずにんまり。

「敵さんはちょっと頭が良すぎやしないか?」と思わないでもないが、なにせ1クールなのだから、そんなにのんびりしてもいられない。イゼッタの弱点を最初から疑っていたからこその気づきとも解釈できるのだから、脚本の妙が存分に味わえる。レイライン(※龍脈みたいなもの)でしか、魔力を発揮できないという、わざと持たせた弱点設定が、これでもかと活かされている点も高評価。魔女には秘密がつきものということをよくわかっている。

敵側に、イゼッタクローンの登場を思わせるような描写があり、魔女同士の対決が観られる可能性も出てきて目が離せない。締めるところは締め、緩めるところは緩める。物語の緩急のつけ方がじつに秀逸。

1クール終了予定ではあるが、個性的なキャラが多数登場するだけに、分割2期を期待したいところ。2D縦STGでイゼッタを使ってみてェ! 敵地への単騎突入感は往年のタイトーSTGに通ずるものがある。サブウェポンは豊富だが、メインウェポンに弾数制限があって使いづらそうだけど。どちらかというと彩京STG向けか。でも、彩京にも魔女がいるしなー。
 
■フリップフラッパーズ
現時点評価:★★★★★

現時点において、2016年秋季アニメで甲乙つけ難い名作。日曜の朝や、夕飯時に放送して、こどもの感性を試してみてほしい作品。一度観ただけではわからない、こころに直接訴えかけてくる何かがある。その何かを、主人公のパピカとココナといっしょに探求する物語ともいえる。観る度に印象が変わり、いろいろな見解ができておもしろい!

ただの美少女はもう見飽きた。この作品ぐらいに、尖ったキャラデザぐらいの味付けでないと物足りない。

ピュアイリュージョンを舞台にして、毎回、様々な世界観を楽しめるところが本作の魅力。脚本には当然、力が入れられているが、作画の方でも独自の世界観を表現しようと、めちゃくちゃがんばっている。静と動の二極を巧みに演出している点はすばらしい。

ひとつ懸念されるのは、原作脚本家が6話を最後に降板となってしまったこと。この情報は、本人のツイッターにより明らかにされた。監督との世界観の共有がしっかりとなされていることを祈るばかり。
 
2016.11.20 Sunday 22:10 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 

2016年秋季アニメ第1話 感想4

視聴前から厳選したはずなのに、結局、観ている本数多すぎ! 全部を見極めたいのはやまやまだが時間が足りない。泣いて馬謖を斬る思いで秋季アニメは積極的に打ち切っていこう。夏季アニメと同じ轍を踏むのはごめんだ。

>『Occultic;Nine-オカルティック・ナイン-』
期待値:★☆☆☆☆

http://occultic-nine.com/

志倉千代丸のラノベ原作のアニメ化作品。ネットスラングを早口でまくしたてる主人公が、とにかく不快。まだ無気力系主人公の方が好感がもてる。それって、関係者つながりで『ROBOTICS;NOTES』のことを言ってるよねっ! まとめブログのアフィリエイト収入で一攫千金かー。まともに暮らしていくなら、たぶん1日で10万アクセスはないとムリダナ。ヒロインのいき過ぎた巨乳も嫌い。物語やキャラに惹き付けられる要素がなかったので、もう観ない。1話打ち切り決定。

ちなみに、原作ラノベは意外にも好評な様子。視聴し続ければ、物語がおもしろくなるのかもしれない。ただ如何せん、導入部のつかみがわるすぎた。
 
>『亜人』第2クール
期待値:★★★☆☆

http://www.ajin.net/

『good! アフタヌーン』の原作漫画のアニメ化作品第2クール。いよいよ、亜人同士による生存を懸けた大規模戦闘が勃発。主人公の永井と中野と、戦闘狂のテロリスト佐藤との、本格的な対決が幕を開けようとしている。敵対していた相手、厚生労働省の戸崎と利害の一致で、半ば脅しではあるものの同盟に成功となかなか熱い展開。今後も視聴決定!
 
2016.10.13 Thursday 21:00 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 

2016年秋季アニメ第1話 感想3

秋季アニメの厳選も、ようやく中間を過ぎたあたり。ちょっぴりわくわく、ちょっぴりへとへとだけどがんばる!

>3月のライオン
期待値:★★★★☆

http://3lion-anime.com/

『ハチミツとクローバー』でもアニメ化を果たした、羽海野ちかによる『ヤングアニマル』原作漫画のアニメ化作品。幼い頃に事故で両親を失った17歳の将棋のプロ棋士、桐山零。彼はプロの厳しい現場に身を置きながら、孤独を抱え戦っていた。そんな彼の前に現れたのが、天真爛漫な3姉妹。本作は、様々な人間が、何かを取り戻していく、やさしい物語。

アニメ制作会社がシャフトということもあり、独自のシャフト演出を多用し、原作の良さが損なわれるのでは? と危惧していたが、杞憂だった。原作を尊重して再現する形がとられていた。それは、シャフト制作と言われても分からないほど徹底している。観ていて、やけに口が裂けていることが気になった。漫画の方も読んでみたが、アニメほどではない。謎。原作漫画がおもしろいのだから、アニメも当然おもしろい。勝負の世界と、人との付き合い方がどう描かれていくのかとても楽しみ。

一番最後に、三浦建太郎(『ベルセルク』作者)の濃いイラストが寄稿されていて笑った。
 
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>灼熱の卓球娘
期待値:★★☆☆☆

http://syakunetsu.com/

『となりのヤングジャンプ』の原作漫画のアニメ化作品。スポーツアニメは、現実的なものか、とんでも必殺技が飛び交うギャグかの2種類にざっくりと分類される。本作は前者の方っぽい。独特な大きな目の描き方が特徴。

有体に言えば、卓球漫画(アニメ・実写映画)の金字塔である『ピンポン』の、女の娘版といったところか。作画も丁寧だし、卓球にかける情熱は伝わってきたけど、あまり斬新さは感じられなかった。悪くはないのだが、記憶に残らない凡作だったということになりそうな予感。
もう視聴しないかも。
 
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>終末のイゼッタ
期待値:★★★☆☆

http://izetta.jp/

亜細亜堂のアニメオリジナル作品。1939年の欧州を舞台にしていることからも、第二次世界大戦を下敷きにしている模様。その世界観の中で、架空の小国エイルシュタットを魔女であるイゼッタの力を借りて、徹底抗戦する話。列車の上での逃避行の銃撃戦は、名作ゲームの『アンチャーテッド』を彷彿とさせるかのようでよかった。イゼッタが覚醒したときに、空中に散らばっていたロングライフルを手にして何をするのかと思いきや、箒代わりに乗り始めたからびっくりした。

なぜ、イゼッタの存在と力が敵国に知れ渡っており幽閉されていたのか? なぜ、こどもの頃にフィーネ姫様と関わりがあったのか? イゼッタの魔法力には、実際のところどれほどの力があるのか。結構、謎だらけ。んーむ。もうちょっと観てみようかな。姫様に威厳が欠けて魅力が薄いのが難点だな。
 
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2016.10.11 Tuesday 07:15 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 

2016年秋季アニメ第1話 感想2

季節の変わり目は、アニメの衣替えでもある。というわけで、今日も楽しくがんばって消化すっぞー。

>Lostorage incited WIXOSS
期待値:★★★★☆

http://lostorage-wixoss.com/

なんとー!? ウィクロスの新シリーズをアニメでやるだと? というか、ウィクロスってまだ続いていたんだな。地味に驚いたよ。だって他のTCGとちがって、ほとんどCM見かけないし。故に本作では、まともに販促する方向へと舵を切るかもしれないと心配していたが、そこはウィクロスだった。伝説のアニメ『カブトボーグ』ほどではないにしても、現物が作中に登場するのに、ほとんど原作TCGを販促する気がないアニメの第2弾きたー!

(現物の)ウィクロスって楽しそう! (現物の)ウィクロスのルールやおもしろさはここにあるんだー!

……なぁんてことは一切なし。独特な暗い雰囲気を漂わせながら唐突に理不尽なゲームに強制参加させられる、相変わらずなアニメ版の系譜が受け継がれていて一安心。観ていても原作のルールなんてさっぱりわからない。今回も解説する気はさらさらなさそう。さすがだ。いきなり、初戦で負けたら即存在消滅とかきっつい勝負だったなァ! あまり緊張感は伝わってこなかったけど。これはなかなかの有望株。
 
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>私がモテてどうすんだ
期待値:★★★★☆

http://www.tbs.co.jp/anime/watamote/

『別冊フレンド』の漫画原作のアニメ化作品。題名から察するに、『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』のフォロワーで、もこっちの理想としていたルートが現実になったようなアニメと思っていたら、本当にだいたいそんな感じだった。

デブスで腐女子な主人公が、大好きなアニメキャラが死んだショックで1週間寝込んだことにより体重が激減し、整形したとしか思えないほどの美少女に変身してモテまくるという話。デブがやせてメガネをとったら美少女だったのを定番に、腐女子を組み合わせてきたことが斬新。

もこっちと決定的に異なる点は、主人公が生粋の腐女子で、作中の男子学生相手に豊かな妄想力でカップリングを楽しむ趣味があること。そして、実際にモテる。その状況の中でいかに腐女子的な妄想力を爆発し、モテてしまうことに戸惑う演出をできるかが一番のみどころであろ。おもしろい!
 
>ガーリッシュ ナンバー
期待値:★★☆☆☆

http://www.tbs.co.jp/anime/gn/

女性新人声優のお仕事アニメ。原作は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(通称『俺ガイル』)』で有名な兼業ラノベ作家の渡航。アニメの前日譚にあたる小説版も執筆している。渡航らしさは本作でも健在。らしさとは何かと言うと、ラノベ作家をやっているのに、ラノベの存在をこき下ろすといった風に自虐ネタをたっぷりと盛り込むこと。もうひとつは、主人公がやたらと冷めていること。

「最低な女だな…こんなヤツをアニメ(マンガ)に描いても視聴者(読者)に好かれるハズがない」

と岸辺露伴にバッサリ斬り捨てられそうなぐらいに、本作の主人公は冷めているを通り越してクズの領域に入り込んでいる。原作者らしいからといって、別におもしろいわけではない。

ちょっと前に放送していた『それが声優!』では、声優を仕事にすることについて、かなり踏み込んで丁寧に描かれていたので、どうしても比較対象にあがってしまう。本作においては、声優の仕事について軽視している節があり、まじめに描こうとする気概はまるで感じない。

本作で見極めるべきところは、原作の渡航に終わりよければすべて良し! を体現できるかの一点のみ。もしも、失敗した場合は、制作が難航している本業の『俺ガイル』が、途中までは名作に成りえた可能性を秘めていたのに最終的に駄作となる可能性が非常に高まる。むしろ未完結で終わる可能性まである。
 
小説 ガーリッシュ ナンバー1<ガーリッシュ ナンバー>
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>ろんぐらいだぁす!
期待値:★★☆☆☆

http://anime-longriders.com/

『月刊ComicREX』の漫画原作のアニメ化作品。まだ、主人公がサイクリングを始めたばかりだが、同じ自転車を扱うジャンル的に『弱虫ペダル』の大ヒットに乗っかった感は否めない。風景の作画と自転車のCGグラフィックがとても作り込まれており、スタッフの強いこだわりを感じる。最初から40km走るのは勘弁だけど、たまにならちょっとその辺までサイクリングを楽しむのもいいかなとは思った。
 
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2016.10.09 Sunday 23:55 | comments(0) | - | 気まぐれアニメ感想 | 
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