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読書感想 『君の名は。』 著作:新海誠

今まで読んだことがないけれど、長編アニメ映画のプロットはこういうものなのかな? というのが率直な感想。

文体が天空に舞うティアマト彗星のようにかるい。新海誠の感性がサクレツで、瑞々しくふたりが描かれてあり、映画版の情景があの音楽と共に胸の奥によみがえる。映画より先に、本作が刊行されたわけだが、あとがきと解説に自信があふれている。すべてが結実し、歴史的快挙への軌跡となったのだからすごい。

素敵な映画と小説に出会えたこともムスビ。君の名をゼッタイに忘れない。映画館へと足を運んでよかった。

ありがとう!
 
小説 君の名は。 (角川文庫)
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2017.07.11 Tuesday 21:00 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 

読書感想 『ソードアート・オンライン 7 マザーズ・ロザリオ』 著作:川原礫

ふたりのユウキの物語。絶剣「マザーズ・ロザリオ」の終焉と誕生の秘話。物語の終盤でひと筋の涙が頬を伝ったときに、泣くことを隠せない世界、アルヴヘイムとリンクした気がした。予想できる展開を恐れずに、王道を歩み感動を与える困難に立ち向かい、最後まで描ききった作者の辣腕に拍手を送りたい。仮想世界のいのちについて、医療の可能性という側面から再び考えされる切り口の鋭さに舌を巻いた。SAOの懐の広さは無尽蔵のよう。表紙を改めてみると、本作の構図を見事に表現していることがよくわかる。裏方に徹するキリトさんもかっこいい!
 
ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)
川原 礫
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2017.07.03 Monday 21:00 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 

読書感想 『ふたりの距離の概算』 著作:米澤穂信

物理的なマラソン大会を走りながら、ふたりのこころの距離の概算を推し量るという発想がおもしろい。結局、ふたりとは誰たちのことだったのか? 読む視点によって様々な解釈が成り立つのも良い。

ただし、新学年の始まりとしては躍動感に欠けていたような気が……。台詞選びに古典部らしい、文学的な素養のある受け答えが見受けられたものの、正直なところもう一押しがほしかった。前作の『遠まわりする雛』の完成度が高すぎたせいもあるとおもう。シリーズとしては、少々物足りない作品。

続刊、気になります!

 
ふたりの距離の概算 (角川文庫)
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-06-22)
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2017.05.25 Thursday 21:00 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 

ぶった斬り読書感想 『ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~』 著作:三上延

最終巻まで約二年の歳月を要した力作。今回の主題は、『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』など、数々の劇作家として有名でも、じつは知っているようでほとんど知らないシェイクスピア。本作の執筆のための参考文献の数は伊達ではなく、古書にまつわる豆知識がびっしりと、けれど噛み砕き厳選して盛り込んであり面白い。解説のくどさがなく、素直に原作へと興味がわく話作りは丁寧で驚嘆に値する。

注文をつけるのならば、文学に焦点を当てた作品だけに、最後は日本の文豪の物語で締めてほしかったところ。ミステリの仕掛けが舞台装置を意識すぎたせいか、展開を推理する材料の提示が多く、結末を予測できてしまったことがざんねん。

独特の古書の香り漂う、シリーズのらしさある良い幕引きだった。名作が完結を迎えたことに一抹のさびしさを感じるが、あとがきによると短編集の発表も予定されているようなので、まだまだ古書にまつわる果てない世界を楽しめそうだ。
 
ビブリア古書堂の事件手帖7 〜栞子さんと果てない舞台〜<ビブリア古書堂の事件手帖> (メディアワークス文庫)
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2017.05.02 Tuesday 21:00 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 

ぶった斬り読書感想 『珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように』

美星バリスタ、今度こそ熱くておいしい珈琲をたのみますよ!

新人作家特有の荒削りながらも独特の苦味で隠れた人気をえた珈琲店タレーラン。だとすっかり思っていたら、入店していたのは某優良古書堂もどきだった。あれ? おかしいな、看板をみまちがえたかな? 開業先の住所は北鎌倉ではなく、京都であっているよね?

源氏物語を鴛鴦にして現世のどろりとした不倫話を主題にすえたのが本作。古典文学を知らなくてもわかるような魅力が欠けていて、興味を抱く前に何度も手がとまった。喫茶店に行ったときは残さずに食べる主義にしたがって、ちびちびとなんとか飲み込んだ。

読んでいる間は、いまさら国語の授業をうけているかのような錯覚がして眠そうになった。いっぱつで目が覚める美味なコーヒーを注文したはずなのに、どうやら泥水をだされたかもと嫌な予感がしていたが、読了してから確信にいたった。

作者はミスリードが得意と誤解している。ミステリの醍醐味を豆の一粒も理解していない。とんでも推理を楽しもうにも、うまく騙せていないから卑怯のにおいがする。ただの後出しじゃんけん。これを叙述トリックというのはおこがましいにも程がある。腕の見せ所で謎のブレンドが下手すぎ。

シリーズの今後を占う、もとい、作家の将来性を見極める分水嶺と定めていた。三連続で味が激マズだったので、この店にはもう通えない。常連になるのはやめた。

唯一の評価点をあげるのならば、本巻をもって完結閉店としても問題がない幕引きであったことだけ。タレーランの豊穣な香りを味わえるのはせいぜいが2巻目まで。作者の岡崎琢磨には、物語を最後まで引っぱる筆力はないと断言する。金輪際、彼の作品にふれることはないであろ。

勘定はここにおいておく。付き合うのには限界だ。お気に入りの店が、本来の持ち味を忘れてしまったことがざんねんでならない。おいしくなるようにこころから願っていたのはこっちだよ!

駄作っ!
 

2017.02.17 Friday 22:50 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 

読書感想 『恋のゴンドラ』

『危険なビーナス』の正体見たり枯れ尾花。謎はすべて氷解。本作を同時進行で書いていたようでは、本領を発揮すべき長編推理小説があの有様になるのも頷ける。作家の看板だけで食っていける東野圭吾だからこそ成立するラブコメが本作。代表作をいくつか読んでおかないことには、本作の軽量化された面白みはわからない。きっと彼はゲレンデでスポーツを楽しむ片手間、スウィートルームで執筆でもしたのであろ。趣味と実益を兼ね備えた仕事だったのだから、すいすいーっと筆が進んだことは容易に想像できる。気楽に笑えたので良しっ。
 
恋のゴンドラ
恋のゴンドラ
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東野 圭吾
実業之日本社 (2016-11-01)
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2016.12.22 Thursday 20:00 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 

読書感想 『夜行』 著作:森見登美彦

10年の集大成などと物騒な売り文句を引っさげて刊行されたとなれば身構えずにはいられない。期待する文体やスターが登場するかと思いきや、まさかの小細工無用の真剣勝負。第二夜までは、いまさら芥川賞でも狙うつもりかというような難解な物語で茫然。第三夜になって、うつらうつら自分が夜行の世界に迷い込んだことを知った。太陽から始まり、十年かけて夜の暗闇が訪れた。月のない夜は、地面が月。初期に打建てた高すぎる塔『四畳半神話体系』『夜は短し歩けよ乙女』を超える作品がついに結実! 文句なしの最高傑作。愛してるぜ森見ィ!

※後日加筆修正予定
 
夜行
夜行
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森見 登美彦
小学館
売り上げランキング: 1,109
2016.12.09 Friday 19:10 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 

読書感想 『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』

アニメ一期視聴済み。久美子以外が京都弁を使っていることに、まず面食らった。想像よりも荒っぽい口調だが、京都風味が随所にみられて良い。滝先生はまさに印象どおりで笑った。現役大学生作家ということにも驚愕! 瑞々しい文章を期待したのだけれど、若干背伸びしているようで、地の文体がぎこちない。その代わり、台詞や感情表現に関しては生々しいほど現実的で蒼さがある。緑輝(さふぁいあ)のキラキラネームを、明るい方向で上手く落とし込んであるのは高評価点。文化部にあって、体育会系並みにハードな吹奏楽部が躍動感ある描写で奏でられていて心地よく響く。

ぜひとも、全国の中学校と高校の図書室に置いておいてほしい作品。いつか羽ばたくときを夢見て、熱心に練習に励む吹奏楽部の彼女彼等に大いなる勇気の翼を与えてくれるだろう。サファイアの輝きは、何かと悪いイメージをもたれがちなキラキラネームに思い悩む少女少年に、「それもひとつの個性なんだよ」とやさしく教えてくれるはずだ。

※後日加筆修正予定
 
【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫)
武田 綾乃
宝島社 (2013-12-05)
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2016.11.23 Wednesday 23:00 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 

読書感想 『この素晴らしい世界に祝福を! 5 爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!』

謎多き紅魔の里に訪問。出身者のめぐみんも変り種なら、故郷もやっぱり変! 本作の面白みを象徴するかのような異世界観とキャラがたっぷりと堪能できる。ばかばかしくも魅力あふれる仲間たちの掛け合いによって話が進行するのが基本ではあるが、わかりやすくも意外な伏線と回収があって、最後まで飽きさせない。ラストがまた、本シリーズでも随一の良い終わり方で大満足。「おいカズマ! 爆裂魔法を撃ったあとのめぐみんをおんぶする役を自分にゆずれ!」めぐみんのことが大好きな人のこころに突き刺さる「『エクスプロージョン』ッ!」な一冊。
 

この素晴らしい世界に祝福を! (5) 爆裂紅魔にレッツ&ゴー!! (角川スニーカー文庫)
暁 なつめ
KADOKAWA/角川書店 (2014-08-30)
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2016.11.21 Monday 20:00 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 

ぶった斬り読書感想 『危険なビーナス』 著作:東野圭吾

あらすじ。

弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である夫の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てばたつほど彼女に惹かれていく。(Amazon内容紹介より抜粋)

謎が次々と蓄積される、近年の作品からは毛色が違う、東野圭吾作品を知る者なら懐かしさをおぼえる作風。残り頁はわずか。どうやって全ての謎が解明されるのかと焦燥感に駆られる。この感覚がとても心地良い。

真犯人が明かされる最後の一言まで推理。「慧眼なる読者諸君ならもうお解かりだよね?」と挑戦された気分だった。特定するのに十分な材料は大胆かつ巧妙に、公平さをもって提示されていた。なのにっ。自分に名探偵になる才能はなく、まさかの真犯人に驚愕させられた。論理も犯行動機も筋が通っていたように思う。

そして、お待ちかねの真骨頂。いつものさらなる衝撃的な真相の幕開け……だったはずなのだが。えーっ、これはちょっと許容できないな。最小限のネタバレになってしまうが、組織が個人に対してここまで大掛かりな行動をとるとは到底、考えられない。説得力が欠けているにも限度がある。ファンタジーの領分にまで足を踏み込まれてしまっては、読後感が台無し。ラストはもう唇を吊上げて苦笑いを浮かべる他ない。本作は本当に東野圭吾作品なのか、と疑念を抱かずにはいられない。完全に化かされた。読者を最後まで引き付ける手腕はお見事とだけいっておく。

主人公の職業である獣医と危険なビーナスを鑑みるに、本作を評するに相応しい的確な言葉。

『狐の嫁入り』。

狐につままれるのは作品内の主人公だけにしてください。

■総評

終盤まで飽きることなく楽しんで読める点を考慮して、駄作とまではいかないものの、東野圭吾作品として書架に並べるには物足りない作品。東野圭吾だって、たまには大どんでん返しに失敗するという見本。
 
危険なビーナス
危険なビーナス
posted with amazlet at 16.11.05
東野 圭吾
講談社 (2016-08-26)
売り上げランキング: 880
2016.11.06 Sunday 00:00 | comments(0) | - | ぶった斬りレビュー | 
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