己は、わりとよく「知らない」と口にする。すると相手は、なにをどう解釈したのか教えてほしいと勘違いして、ほんきでどーでもいい雑学を披露しはじめる。ホーウ。
『ストライクウィッチーズ』のエイラのものまねしてうなずくふりをする。無論、己には不要な薀蓄(うんちく)を左から右へと聞き流している。傾けたいのは、むしろ小首の方。己は、知らなくてもいいことだから無視するといっているのだ。
敬哀なる暇人諸君(最初に目を通すのは己なのでその籍にある)は、己が積極的なネット干渉をしないとご存知であろ。わずかなごく一部として、とあるサイトにて読書感想文をきろく代わりに投稿している。そのサイトには、文字数制限がある。人によっては、表現がたりずに自身へのコメント欄に追記しているが、己は束縛のうえの自由が好き。ちょいとばかし細工を施す手間をたのしんでいる。ブログにそのまま流用することもあれば、制約をとっぱらって文体を整えるときもある。
>参照リンク
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ぶった斬り読書感想 『珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように』
中身を読んでいただければ、一目瞭然であるけれど、己は叩きたくて感想文を書いたのではない。率直な心情を吐露したにすぎない。
ところが、批判文を書くと乗っかってくる馬鹿がいる。そのとあるサイトで、滅多なことでは起こらないコメントがついた。他人のこころはわからない。「お気持ちお察しします」という定型文がある。日本文化の一端。本音と建前の嘘。
居所が悪いと腹の虫がつげてきた。己の庭に踏み込んでくるのならば、反撃してもいいかと一瞬考えたが、すぐに振り払った。その下衆のにせものな読書履歴は、悪意にあふれていた。はっきりいって、最後まできっちり読んだのかどうかすらあやしい。ただの鬱憤晴らしの道具にされていて哀れみを感じた。
火事の火付け役をやろうぜ! その手札は通じない。なぜゆえ己が時間を割いてまで、放火犯の片棒をかつがなくてはならないのか。ばかばかしいにもほどがある。お前は浅薄の見本かよってなもんよ。
ナイス集めが趣味という変り種もごまんといる。そいつらの正体は、かんたんにわかる。己のすぐ下の、誰彼の読書経歴にも、うすっぺらな共感ボタンを押しているからだ。ことばは非常によくないが、これこそが乞食というものであろ。くだらない虚栄心を満たす相方になるつもりはないから、一切返さない。そもそも、べた褒めばかりでつまらない。みる価値なし。
無関係な他人への口出しは無用と決めている。たとえ、己が愛する作品が他所で貶(けな)されていても知ったことではない。どうぞ勝手にやってくれ。
己は、何事も実践主義。大きらいな馬鹿と判断したときは、最高に冷酷な仕打ちをする。そういった性格の持ち主。そのうち、少数の強みについて精査された文章を書いてみるとしよう。
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