不人気者の先頭集団にいる己にお似合いの、というのはたのしんでいる他のプレイヤーにとって真摯的ではないな。己の格ゲーの腕前なんて、その辺の河をおよいでいる雑魚程度だが、ちょっぴりだけ諦観をあじわえているような気がする。すべてはハンマー使いのおかげ。
最初に出会ったときの石槌は、型にはまりきっていてコンボをすることしか頭になかったから、やすやすと勝てる相手だった。互角の良い勝負などと戯言メールを送ってくる有様だった。最近、不流行のおきにいりゲーム。簡潔にいえば、ゲームを開始したときすでに遅しの過疎。対戦の機会があまりに少なく、ただ単にキャラを知らなかっただけのこと。蜃気楼な勝敗数が拮抗していると錯覚をしていたクソザコだった。
己は、お前の弱さは安全圏でしか立ち振る舞えないことだと、ばっさり斬り捨てた。我が剣は、己が長年のあいだ欲してやまなかった昇竜をたまたま身につけていた。蒼の剣を見せつけるかのように、目の前で危険度の高い大昇竜を放ちまくっていた。近頃の格ゲーは、弧月斬にも保険をかけられるが、己は正真正銘の昇竜を繰り出す。本作では、昇竜持ちのキャラが多め。ハンマーにもある。こいつはわざと封印しているのかって思うくらいに、単発で撃てていなかった。
ところがどっこい。現在では、危険域に飛び込みリターンをとっている。ちょいと以前に、ハンマーは最高難易度の手前と送信した。己なりの不器用な敬意をこめた。そして、つい昨日に、もう最高難易度に到達したといった。
それなのに! あいつときたら、まだまだ自分は挑戦者と名乗ってくる。おいおい、やめてくれ。死徒の相手は専門外。正直なところ、次の手札が用意でき……。
ムリダナを要求してくるというのか。ちっ……仕方がねぇ奴だぜ。だったら己は、約束された勝利とやらをなんとかやってみるしかないだろうがっ!
心地よいゲームが遊びたいと願った。それは、成就しつつある。本作はバージョンが古いので、本気で遊ぶにはがっかり状態。己はアーケードに興味がないから無頓着。己以外にも救いようのない、けれどもおもしろおかしい愚者がいるから格ゲーはすてきだ。
参るっ!
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