可能性の大小の話はきらい。しかし、肉眼確認、すなわち実践主義のやりかたを錯誤していたかも。眼科の医師のふたりは、聞いたことがない症例だといった。彼らの経験に関してはまちがいなく豊富なはず。にもかかわらずだ。解答はさいしょから提示されていた。めだまには異状がない。
5本も、もらっためぐすりをガンガンうつのはもうやめだ。つまり――これから試行錯誤する視点はべつに用意されている。あまりにもばかげたことだが、やってみる価値は充分。この症状に、こころあたりがある奴に連絡をする必要がある。
これは、名探偵にご登場を願うまでもなく、自力で解ける謎な気がしてきた。