8月31日は嫌いだ。毎年懲りもせず、この日は一日夏休みの宿題に追われて泣いていたことを思い出す。クラスに3人はいる、夏休みが終わっても宿題を終わらせきれない奴の一人だった。類がダメダメな友を呼び、奇妙な仲間意識が芽生えたのだが、元々がダメ人間の集まりだったのでダメが3倍加速されただけだった。
夏休みの宿題で一番苦戦したのが、読書感想文だった。とにかく書けなくて、どうしようもなくて、泣きながら書いていた。人より遥かに本を読んでいた自負があるが、俺の場合それは食べ物と同じで消費されるだけのものだった。今日食べた食事について感想を書けと言われても困るのだ。
文章を書くのが苦手なのは今も昔も変わらない。ううっ惨め。